ウィークデイに回れなかったお気に入りの萌えサイト様をはしごして、明け方近くになってから、買ったまま積んどかれた『ザ・トレンチ』のDVDを観ました。
いつもどおり、詳しいあらすじとかは、画像にリンクを貼ってあるアマゾンのサイトで見てください(オイ)。
ダニエル、今回は第一次大戦のイギリス軍、軍曹役です。中尉が上官で、新兵に目を光らせなくてはならない、中間管理職。一般の会社なら多分、係長です。
話はもう、パッケージの裏にデカデカと書いてる【1916年ソンムの戦い――わずか2時間で6万もの犠牲者を出した20世紀戦史最大の悲劇】で、推して知るべし。決して、愉しかろうはずがありません。
……ダニエル、過去作はどうして後味の悪い映画ばっかなの?元々が性格俳優だから、仕方ないのか(苦)。
この映画では、戦いの直前の48時間が描かれてます。
その、まだあどけない少年兵が映るファーストシーンで、私は「白虎隊か、これは?」と、愕然としました。もう、このファーストシーンを見ただけで、どういう風に話が進むかも、結末も見えてる。95分間も、沈んだキモチに絶えねばなりません。
で、コレ、映画にする必要があったのか?と。舞台でも可能だよね、と。(実際、もしかしたら、コレは元は舞台作品なんでしょうか?)
最後の野原のシーン以外、ず~っと、両側が土壁の塹壕の中。いつ観ても雪の中だった邦画の『八甲田山』と、いつ見てもトーチの周りだった同じく邦画の『二〇三高地』を彷彿とさせます。
……どっちの映画も、乃木大将が手紙を受け取って涙するシーンがあるですが。乃木将軍はうちの母方の曽祖父が陸軍近衛大佐だったときに上官だった人で、母の実家には乃木さんからの手紙とかもあるらしいので、ちょっと日露戦争には思い入れが深い私。
八甲田では、対露戦対策の雪中行軍訓練で隊がほぼ全滅状態になったっていう報告を見て涙して。二〇三のほうは、戦地で自分の息子が戦死した知らせの手紙もらって涙して。どっちも乃木さんは仲代達矢がやってた気がしますが……。アレ?ちがったっけ?年寄りなので、記憶がおぼろです。
閑話休題。今は日露戦争でなく、第一次大戦、『ザ・トレンチ』の話でした。
こんな内容の映画ですから、見ているこっちはもう、ただただひたすら、ダニエルの青い瞳とか下唇とか背中とか尻とか仕種とかに注視するしかないわけです。
そもそも、ボンドでダニエルに転んだ私にとって、過去作は、自分の中でダニエル・プロモビデオとしてしか見られないように、脳内回路ができあがっているので。全くの初見のキモチでは映画を観られませんのですよ。
ほっぺたとか、瞳のうるうる加減から、これは『ホテル・スプレンディッド』を撮った時期に近いんじゃないかと思いました。適度に頬に肉があると、この人はかわゆい感じになりますねえ(^^♪
ただ、この映画では、ダニエルお約束(そうなのか?)のハダカのシーンが全くありませんでした。まあ、戦場でそんな無防備な姿を晒すのもどうかと……。
んで、これももう、私の中ではお約束になりつつある、ピヨ毛(命名:ルカさん)が姿カタチもありません。軍人の役なんで、髪をきれいに刈り上げてるせいでしょうか。中途半端に短いときに、ピヨ毛さんになるんですね。
……ああ、ハダカとピヨ毛、どっちもないダニエルの映画なんて。
ありえない。ありえないよ……_| ̄|○|||
こんな萌えの薄い映画ですが、ちょっと胸を衝かれたのが、苺のジャムのシーン。
パンの固まりをもぐもぐ食べてから、スプーンですくったジャムをじかに口に運ぶんですが、途中で、「んく~~~(ノД’)」ちゅー感じで、ダニエルが声を殺して泣くんですよ。(いや、もしかして泣いてないかも。だけど、ものすごく辛そうだった)
で、観ているこっちは、「おにゃ?なぜ?(ーー;)」とか思っていたら、ビリー少年が通りかかって、
「食べるか?」
て、ジャムを差し出す軍曹。
……ここでもう、私は「はいはいはいはい。喜んでいただきまっす。ジャムの前に、まず、そのスプーン、存分に舐めさせていただきます、軍曹殿('◇')ゞ」というキモチでしたが。
「遠慮しときます」
「妻の手作りのジャムは世界一なんだ」
「いりません」
「苺も自家製だ」
「イチゴはツブツブが歯に挟まるから苦手なんです」
だそうです。
いや、君のおかげで、どうして軍曹が泣いてたか、わかったけども。
つか、ここは脚本がうまいよね、と唸りましたが。
……この、拒絶されたそのときのダニエルの顔が、たまりません(笑)。この場面では、そのジャムの瓶とスプーン、いらんなら私にくれー、というキモチ。これから先の一生、絶対にイチゴジャムを見るとこの作品のダニエルを思い出すと思います。(大変だ。スーパーでジャムの棚を見るたびに萌え萌え)
あと、もうひとついいな、と思ったシーンは、ラムの入った樽を取りに行った兵士が、盗み飲みしてヘベレケになった挙句、「爆撃でやられました」(いや、実際、爆撃で樽は壊れたけどさ。その前に飲んだし、自分)とかゆって言い逃れたのを見て、ベシッて地面に叩きのめして、水溜りに突っ込んだそいつの後ろ頭を、素知らぬ顔して、靴のかかとでグリグリしてるところですねえ。
あのときのダニエルの顔が、とてもイイ!(瞳がものすごく冷たいけど)
ほかにも、この映画では、やたらにタバコを吸うシーンがあって、あの下唇に咥えタバコ、すっごくいいわ~、ということに気づきました。
確か、カジノ・ロワイヤルでは、ヴェスパーとの食事シーン(キャビア食べてるとこ)でタバコを吸うシーンを一応撮ってはみたけど、世界的な禁煙ブームを考慮してカットされたんですよね。
DVDの特典映像で、それ、見せてくれないかなあ、と思います。
ちなみに、元来が制服フェチの私ですが、なぜだか今回の軍服には萌えませんでした。
イギリス軍、色とデザインがあまりよろしくありませんだよ。やっぱ、ナチの親衛隊と日本海軍の軍服はピカイチですにょ~(^^♪
←NHKスペシャル 映像の世紀 第2集 大量殺戮の完成
あと、前半部分でビリー少年の兄(すみません、キャラ名覚える気もDVD巻き戻して見る気もありません)顎を撃たれて負傷するシーンで、10年位前にNHKスペシャルでやってた【映像の世紀】を思い出しました。
あの放送の第2回のラストシーンは、第1次大戦で負傷した兵士が、アメリカの赤十字がパリに設立したアトリエで負傷痕を隠すマスクを作ってもらっている様子のフィルムが流れていて、最後の最後に、ある元兵士が、マスクを外すのです。振り返ったその兵士には、ぽっかりと輪郭を失った顔が……(^_^;)。
今回、10年ぶりくらいに、自分が録画したビデオを引っ張り出して見直してみましたが、やはり、ドラマよりも事実を撮ったフィルムの説得力はスゴイです。『ザ・トレンチ』、実際の映像に比べたら、まだ甘かった。
(ちなみに、このビデオにはNスペの直前のニュース番組が入っていて、それが阪神淡路大震災の翌日でした。う~ん、そうなのか。もうそんなに前の番組か)
戦争はほんとにバカらしくて悲しいので、やめましょうよ。という気持ちになりました。まー、こんなことがお気楽に書けるのも、私が平和ボケしてる日本人だからなんでしょうが。
←加古隆さん作曲のサントラCD【映像の世紀】もオススメです
メインテーマ「パリは燃えているか」と、「トルストイの手紙」がお気に入り。
加古さんは、カネボウのデナリのCM曲もよいですよん(^^♪
【ザ・トレンチ】の私的ツボ
・ダニエルの咥えタバコ
・苺から自家製の手作りの苺ジャムのシーン
・水溜りに突っ込んだ後ろ頭を靴の踵でグリグリのシーン