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【ライラの冒険・黄金の羅針盤】原作・読了

就寝前に電気磁気治療器をあてる30分間(年寄りなので健康機器愛用)を利用して、ちまちまと読み進めていた【ライラの冒険・黄金の羅針盤】、読了です。

おもしろかった。
映画の日本公開は2008年正月3月らしいですが、早く見たいです。
(公開月、2007年2月15日付で訂正)

しかし、読み始めたときは「あらまあ、どうしたもんかね、こりゃ」というのが正直な感想でした。上巻の半分まで読み進めても、いい人が一人も出てこなかったので、ほとほと参りました。

主人公であるライラ自体がもう、普通のヒロイックファンタジーのキャラとは一味違います。
はっきり言って、手に負えない悪タレです(笑)。
巻末に解説があるんですが、そもそもキャラ名のライラ=lier(うそつき)をもじってる、らしく。
何の罪悪感もなしに平気で嘘がつける、天性の詐欺師のようで、文庫の半分くらいまでは、読み進めるのが本当に辛かった。
それでも、ライラがオックスフォードを離れて、ジプシャンたちと旅するようになるところから、俄然、話がおもしろくなってきました。脇の登場人物がいい味出してます。

スリエル卿は、冒頭と最後のほうと、物語の2割程度しか登場しないのに、ものすごく印象深い、オイシイ役どころです。
つか、そもそも、アスリエル卿がいなければ、話が始まらないし、終わらない、という感じ。本人が場面に出ているわけではないのに、絶えず登場人物の会話の中で話題に上るので、読んでるほうは、常にアスリエル卿のことを意識せざるを得ないのです。影の主役です。

ただ、アスリエル卿の人となりは、とても褒められたものではないとゆーか、はっきり言って、この人が主役だったらピカレスクロマンになっちゃうよ、な感じ(笑)。
ものすごく有能で魅力的なのに、ものすごく利己的で冷たいんです。
ただ、それは表面上で、実は内面はすごく熱い人。というのが、ラスト近くでわかります。
スリエル卿、ピカレスクな人かと思ってたら、その実、ツンデレな人でした。
さすが、ツンデレ王国イギリスの生み出したキャラクター。ツボをはずさないですねえ。

しかし、私はアスリエル卿をダニエルが演じると知ってから、この話を読んだので、全くの初見で読んでいたら、評価が変わっていたかもしれません。
ものすごくハマったか。全くダメか。どっちかだった気がする。
今はもう、頭の中で、アスリエル卿=ダニエルのビジュアルで読んでるから、冷静にキャラクターを判断できません。

ニコール・キッドマン演じるコールター夫人は、最初は、「あちゃー。なんちゅう悪い女や」と思ってたのに、最後は結構あっけない、小悪党な感じで物足りません。
所詮、アスリエル卿とは器が違う、とゆーか。
映画では、どういうふうに描かれるのかなあ。
もうちょっと、最後まで強気キャラで行ってほしい気が。
ちなみに、コールター夫人の名前は、マリサというらしいです。

コールター夫人よりも、私的には、エヴァ嬢が演じる魔女セラフィナ・ペカーラのほうが、おいしい役な気が。
私は、「この人とファーダー・コーラムの過去の恋愛話で番外編とかないのかなあ、ないなら自分で書いちゃうぞー」なくらい、好きですねえ。
きっぷがよくて潔いところが、ツボ。

で、この話でイチバン私の心を捉えたのは、イオレク・バーニソンというキャラクターです。
イオレクというのは、鎧をつけた熊です。
熊なのに、一匹狼。熊なのに、背中に哀愁。熊なのに、仁義に篤い。熊なのに、ハードボイルド。熊なのに、「男は黙ってサッポロビール」な感じ。


←コレがイオレク・バーニソン

なんちゅーか、「飛べねえ豚は、ただの豚だ」のポルコ・ロッソのようないぶし銀キャラです。

ツボです。たかのさんの直球ど真ん中です。

映画で一体誰が演るのか、気になる~~~。
え?熊だから、CGだろうって?(そんなあ。カブリモノでお願いしますよう)
んじゃ、声は誰があてるんだろう。
日本語吹き替え版は是非、森山周一郎さんか若山弦蔵さんか小林清志さんか納谷悟郎さんでお願いしたいです。
(……て、今から吹き替えのことまで考えてどうする?/笑)

しかし、これは児童文学にしてはどうよ?つー感じ。
そもそも、児童文学に括れるような話ではない気がします。
私は日本生まれの日本人の仏教徒なので、西洋の宗教とか習慣とかに明るくないのですが、そういうのがわかると、この話はもっとちゃんと、おもしろく読めるんだろうなあ。
宗教上のタブーとされてる(らしきこと)が、わしら日本人にはイマイチ実感としてわかないし、原罪がどうのこうの言われてもよくわからないので、作家の方の意図した通りには受け取れてない気がします。

ともあれ、話の続きが気になるので、図書館で借りるか、マケプレでゲットするかしようっと。



で、映画の内容とは全く関係なく。(いや、あるのか)
ちょっと下世話な話題なのですが。

この映画の中で、ダニエル演じるアスリエル卿は、ライラの叔父ということだけれども実は本当の父親という役柄なんですが。
主演のライラ役の女の子が、ダニエルの実の娘さんと同い年だとかで。
しかも、原作で
「おとうさんというのは娘を愛するものよ、ちがう?あなたはわたしを愛してないし、あたしはあなたを愛してないわ、それは事実よ」
というライラのアスリエル卿に向けたセリフがあったりするので。
これは、一体、演じるほうはどんなキモチなのかなあ、やっぱ、役者でもちらっと本人の本音とか出ちゃうんですかね、ダニエルやりにくいだろうなあ。

……とか、思ってたりするもので、イロイロな意味も含めて、ダニエルのアスリエル卿を早く見たいでござるよ。

つか、普段ダニエルに萌え萌えしてるときは全く意識の外だったんですが、ダニエル、リアルにパパなんだよねえ。

←このスチールみたいに、娘さんと連れ立って歩いたりするのかなあ。

実際どうだか知りませんが、案外、子煩悩な気がする。
そんなダニエルさんも、また良し、とゆーか。
幸せな親子だとよろしいですな。